●448 逝く秋 ゆくあき 〇こがらしもりにすさびて

 表題:逝く秋
 読み:ゆくあき

 収録:(A)最新同聲合唱曲集 若狭萬次郎編 共益商社 1929(S.4).7.24=初 ◎Copy=(K40)
    (B)改訂新女子音樂教科書 第4編 若狭萬次郎著 中等學校教科書 1933(S.8).9=初/1943(S.18).7=修正3版 ◎[A3-3],Copy=[Ka3]

 記譜:(A)二部合唱(伴奏付き) イ長調 6/8
    (B)二部合唱(伴奏なし) イ長調 6/8

 インチピット:ミドレ|ミミ|ミドレミファソ|ラファ|

 曲:メンデルスゾーン,フェリックス(Mendelssohn, Felix)(1809-1847)[ドイツ]
 詞:犬童球渓


[詞] ※(A)最新同聲合唱曲集より(歌詞表は一部誤植=欠落!)

  凩(こがらし)森にすさびて 庭の面(も)に木の葉亂(みだ)れ
  小草(をぐさ)も霜に凋(しぼ)みて 啼く蟲の聲もほそる
  山の端(は)に夕日沈めば
  (乙)寺の鐘遠く響きて (甲)あれ聞けや雁音(かりがね)

  睦びてし友は遠く 慣れ慣れし家路遥か
  (甲)姉妹(あねいも)よいかに暮し (乙)父母よいかに在(ゐま)す

  來(こ)し方胸に浮びて 逝く秋ぞ哀れ深き
  行末胸に逼(せま)りて 秋の夜ぞ哀れ深き
  秋の夜ぞ哀れ深き
  (甲)月も雁も (乙)風も露も
  あはれ あはれ あはれや

  ※(B)甲乙の表記なし。「(甲)姉妹」の部分は「同胞(はらから)よいかに暮し」


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